あなたの会社に合った税理士を選ぶことが、経営に専念するための最も大切な選択肢です。

奥田正名さん(1)

奥田正名先生は、私の2歳上で同年代、かつ、税理士・社会保険労務士の資格を持っているという共通点があり、以前から仲良くしてもらっています。

代表を務めておられる税理士法人ザイムパートナーズは、その先進性から、名古屋の税理士業界で知名度の高い会計事務所です。

今回は、私について話をして下さるだけでなく、これからの会計事務所がどうあるべきかについて熱く語っていただきました。
(文字の色:小林(青)・奥田税理士(黒))

奥田正名税理士の写真

最初っていうと面接になっちゃうよね。応募のきっかけってなんだっけ?

ちょうどその時職探しをしていて、名古屋でいいところがないか調べていたら、ちょうど奥田正名税理士事務所(注:当時は個人事務所)のサイトを見つけたからですね。

あれって、うちのホームページからだっけ?

ホームページです。ブログを読み始めたら「この人、すごく尖ってる!」ってなって、ずーっと古い方まで遡って読んでいったんですよね。それで「ここしかないな」と。

あの時、適性検査でSPIをやってもらったけど、結果がすごく抜群で「ああ、できるねえ」っていう印象が強かったね。

SPIの成績は良かったんですけど、性格的なものが見事にバラバラでしたね。

この仕事に合っているということじゃないかな。きちっと正しく間違いなくやるというところとか。若干、神経質的、グラスハート的な感じが適性検査では出ちゃったので、当時の私の圧力に耐えられないんじゃないかと思ったんだよね。

あの頃からスタッフには圧力かけるつもりだったんですね(笑)

当の本人には申し訳ないけど、少し鈍感でストレスに強いタイプな人を採用した。だからまったく逆のタイプの人。能力的には小林君の方が高かったんだけど。なにせ、当時の私は圧迫的な人だったので(笑)

今残ってる社員は「当時を思い出すとひどかった」って言ってる。毎週、月曜日の朝にメールを開くと、奥田からの罵倒メールが来てて、もううんざりだったとか。いまだったらパワハラになってたと思うよ(苦笑)

あの頃は、まだ税理士試験に受かってませんでしたからね。やっぱり試験に受かって、自分自身が変わったなという思いがありますね。

それからは年に数回、一緒にご飯食べて近況を聞くって感じだったけど、覚えてるのはアレだね。独立するときに止めたことだよね。「それだけお給料もらってるんだったら、それでいいじゃん」って、そんな話をした記憶がある。

独立の話が出たときにご相談したのは、石田先生から「ウチの隣で事務所開いたら?」と勧められたからですね。

「それはちょっとな」と思ってて、これは独立している人の話を聞かなくちゃと伺ったら、「独立なんか、リスクが高すぎるからやめときなさい」って、さらに「これだけ払うから、うちに来ない?」って言われましたね(笑)

「●百万円で」って言ってたら来たのかな?(笑)

あの時はそれよりもらってましたからねぇ。そういう意味では、あの時よりも今の方が所得が少ないかもですね。

時代を考えても破格の金額だね。大手のBIG4ぐらいの給料じゃんみたいな。BIG4で、ある程度の経験積んだ人が、朝から晩まで働いてもらえるぐらいの給料だから。

そうですよね。じゃあ自分がもらってた金額を払う立場になれるかと言えば・・・。

当時、私が言った金額もそんなに悪くないと思う(苦笑)

普通に税理士さんにその金額で声をかけたら、今でも全然悪くないと思いますよ。


私は独立した時には、自宅でチャラチャラやってたんだけど、最初から事務所借りてるから偉いよね。

お客さんをもらってきましたから。そこは奥田さんと違って恵まれてたところですね。

他の税理士さんと一緒にやってたこともあるよね?

ええ、今は独立して名駅でやってますよ。

そういうのもあって、助けてくれる人脈があるんだなぁと。自分は割と尖ってて、独りでやってたから、これからの人はこういう感じじゃないとダメなのかと感心してた。

でも結局のところ、うまくいかなかったですからね。

それは結果論だから。失敗でも経験していることは大きい。

人を雇うということは、やっぱり勉強になりました。自分の器の小ささというのが、改めてよく解りましたし。今だったら、その税理士さんももう少し居心地よかったんだろうなというのはありますね。

切ない話になっちゃったね。

失敗するからこそ、わかるって話もありますよね。今は社労士さんと一緒にやってますけど、あのとき学んだことがやっぱり生きてるんだなと思います。

社労士の資格もあるのに、あえて自分の名前でやらないよね。そういうところに、こだわらないというのはスゴイよね。

労務の能力が違いすぎますし、労務問題で相談受けても、自分の経験が足りてないですから。社労士が本業だって決め打ちするのであれば、行政協力に行ったり、先輩たちに話を聞いたり、セミナーに行ったりと、いろんなことをやりますけど、そうじゃないですし。

そういうところはちゃんとしてるよね。私とかだと仕事がなくても「仕事作っちゃえ!」みたいな感じで、「はーい、やりましょう」って受けてから、それから頑張るみたいなことが多いかな(苦笑)

もちろん、何とかなるという確信が持てる仕事に限るけどね。小林君は合理的に分けてるよね、苦手よりも得意を極めていくみたいな。

私は「やればできる」と言う確信のもとに広げて行っちゃうんで、社員には負荷がかかっちゃうんだけどね。そういう負荷はかけないでしょ?

でも、新しい第一歩を踏み出す時というのは絶対そうなりますよね。1回やってみて、何が上手く行かなかったのか検証して、PDCAサイクルを回すところまで行けるのであれば、それはすごく意味があると思います。

そこまで考えてなかったな(笑)

ザイムパートナーズは能力のある人が揃っているので、ノウハウ化するところまで行けますよね。

ノウハウ化は、ウチちょっと苦手なんだよね。教育とかやっぱり下手なんで。会計事務所で教育をするのはなかなか難しいけど、そこを意識してやるかどうかが今後の課題だよね。

大手とは違ってなかなか良い人が採用できないし、お金をかけても効果が出にくいしね。ノウハウ化はホントにこれからです。

人の使い捨てをしない会計事務所をやると決めたら、良い人を採用できないと話にならないですもんね。名古屋の会計事務所でも、そこまで信念持ってやっているのは少数派だと思うんですけど。

他の事務所はどうなんだろうね。

「人が来ない、人が育たない」って、嘆いてるところも多いでしょうね。

逆に、それでよくお客さんが回せるなという話なんだけどね。お客さんも減っていくならいいんだけど、もし変わらないのなら、誰かに負荷がかかってきて相当疲弊するだろうし。小林君は未経験の人を育ててるよね。そういうチャレンジしてるのは、なんか面白いな。

僕の前を歩いていてチャレンジしている人がいるので、ついていかなくちゃと思ってるだけですけどね。僕の中で「これは奥田さんがどう考えるかな」というのがかなり大きい基準になってます。「今頃、そんなこと始めたの?もうとっくにやってるよ」って言われないかなと(笑)

いつから始めでもいいんだけどね。どんなことでも。こっちも「そろそろ恥ずかしいけど、やんなきゃいけないかな」と思うことがいっぱいあるし。自分の立ち位置を客観的に見てやってるのがいいよね。独善的じゃないというか。

自分では、そういうのはなかなかわからないですよね。

私はどっちかというと独善的に決めてるかな。同業の知り合いがあまりいないので。

ザイムパートナーズの入り口

周りの税理士さんのことを気にされてないですよね。

気にされてないというか、誰も声かけてくれないしなーみたいな(苦笑)

皆さんちょっと遠巻きに見てますよ。ザイムパートナーズのことはみんな知ってるし、気にしてるんですけど。「いやいや、気さくな人ですよー」っていろんなとこで話しても「…」て感じで。

でも、私が自分でブロックしてるように見えるのはあると思う。セミナーとかでも、たまに声かけてくれる人いるけど、「あー、どうもー」で終わっちゃうし。

相手がどういう人なのかわからないですから、いきなりフレンドリーには難しいですよね。

閉鎖的な事務所だからね。うちの事務所って。

閉鎖的ですか?じゃあ、オープンな事務所ってどこなんでしょう。あっ、会計事務所甲子園に出るようなところでしょうか。

あの辺はすごいよね。素直に尊敬するね。学んでいかないといけないなって。

会計事務所甲子園に出た事務所さんの見学会が、先日あったんですよ。本気で見に行きたいと考えてて、奥田さんに声かけて「2人で見にいきましょうか」って言おうかなと、すごく悩んでたんですよ。

言ってくれればよかったのに。

その時は「そういうのに行ってもしょうがないよ」って言われたらどうしようかと(笑)

ぜひ誘って。伸びてるところは伸びてる理由があるし、人が集まるところは人が集まる理由がある、そこは素直に受け入れなきゃなと思うから。年をとってくると頑固になるので(笑)

よその会計事務所ってよく見えますよね。でもザイムパートナーズも伸びてるじゃないですか。

いや、変わってないよ。1年前もこの人数だし。どうしても離脱者をつなぎとめられなかった。

辞めた人たちは、嫌になってやめたというよりは、ついていけないからやめたって感じじゃないですか?

その2つの理由には、結果的に差が無いと思うけどね。

自分だけが良ければいいと思ってる人が辞めていくのはいいですよね。でも、周りを見ながら、困っている人がいたら助けてあげようって思える人たちが、ここに残っていてもダメだと思って、見切りつけて辞めていくのがいちばんきついですよ。

頼んでない範囲まで目が届く気配りと言うか、配慮と言うか、先読み感がある人が、ちゃんと報われる会社でないといけないよね。

1の力を求められて、1.2の力を出してくれると、掛け算で全体の力が増えていきますよね。サッカーでも、周囲を助けるために、自分が頑張って走っていこうって選手が多いチームが、やっぱりいい試合をしますから。

会計事務所にとって1番大事なのはチームワークなのかもしれないね。とは言え、やっぱりスキルが揃わないとチームワークもとれないし、下手な人が上手い人を助けられないし。意識的にスキルを高めていくことに、ついてきてくれる人が必要なのかな。

サッカーでまた例えますけど、練習とか試合とかチームでやること以外で、自主的に個人練習をやってこそスキルって伸びるのかなと思うんですね。職場でやることだけやったらいいや、家に帰ったら自由だみたいな感じで、遊ぶだけになっちゃう人だとキツイですね。

個人の趣味の方が先に来るんだよね。目的がないから。


ザイムパートナーズは、そういうところでバランス取れてますよね?

ウチは女性が多いからなぁ。会社全体を見てバランス取ってるのは、やっぱり男性になるかな。一般的な傾向として女性は自分の仕事のみを見てることが多いかもしれない。

女性はやるべきことを切り分けてあげて、きっちり仕事をさせると本当に真面目でいいんですけど。

仕事の正確さは女性の方が長けていると思う。でも、会社全体の雰囲気に対しては意識してない場面は多いかもね。男性は組織の雰囲気というのを感じ取って動くところがあるから。もちろん個人差もあるんだろうけど。

そういう傾向はあるでしょうね。男性の方が社会的だから。

女性は、自分の待遇がどうかというところに、まず着目するからね。もともと、税理士を志望して会計事務所に来る人とそうじゃない人。言い換えると、一生の職場として会計事務所選ぶ人と、食べるための手段として会計事務所選ぶ人とは、また違うんだよね。

単純に事務系の仕事の1つとして選んでる人には、なかなか難しい仕事になってきてるかな。内勤処理だけをやってると、時間と共に慣れていって出来るようになってくるんだけど、いざお客さんと接すると何も話せないみたいなことになってくる。

お金はお客さんからいただくものですからね。

そう、お客さんと話ができないと意味が無いみたいなね。内勤のスキルは時間と共に上がっていくけど、コミュニケーション力はそうじゃないから。お客さんと向き合おうとする意識は重要になるね。

結局、内勤業務って単価仕事ですからね。時間の切り売りをするわけであって、それがお金を直接生むわけじゃないし、人の替えも効きますしね。

極端な話をしてしまうと、派遣さんとかパートさんのほうがいいんじゃないかということなってくる。実務では、完成したものに対する説明をどのようにするかというスキルが必要なので、そこの方向性を示して育てていかないといけないなと最近は思うね。

奥田さんの立場になってくるといかに人の長所を伸ばすか。スタッフが働きやすくなるような方向へシフトしていかないといけないのかなと思いますね。

そうだね。若い衆が残っていかないと、上だけが残っていくようではダメなんだよね。

僕らは本気出せば大抵のことができるじゃないですか。ある程度能力は担保されてますし、お客さんたちからも信頼関係を得ているわけですし。若い衆はやっぱり上が目をかけて伸ばしてやらないといけないのかなと。

結局教育するって言っても、誰かが時間を使って教育しないといけないし。教えたのはいいけど、「全然覚えてないよね。この間言ったよね。テストもしたよね!?」ってなっちゃうみたいな。地頭の良さと言うものがいるのかなぁと思ってきてる。やっぱり、普段から考えてる人でないとダメなんだろうね。

本当に「think!think!think!」ですよね。

それそれ、いい言葉だなぁ(笑)

ザイムパートナーズの基本ですもんね。

今は少しコンセプトが変わってきてるけどね。コンサルの先生にも入ってもらってコンセプトをチェンジ中なんだ。いろんな面で、コンサルタント化していくしかないなと、会計事務所としてやっていくだけじゃなくてね。

これからは、ほぼすべての業界がコンサルティングの要素を外しては、やっていけないんでしょうね。

コンサルタントの先生にも脅されてるから。「5年後には会計事務所ほとんどなくなるから、今のうちにコンサル化しろ」って。すべてを国に把握されちゃう時代なんだからだろうね。税制とかもシンプルになっていくかもしれないし、マイナンバーも含めて把握されるようになっちゃうから。

無くなりはしないとは思うんですけどね。僕らが若かりし頃というのは税務会計だけで十分に食えちゃう時代だったわけじゃないですか。それがドンドン先細りになっていって、ある程度のところまで縮小して維持するのかなと。残ることは残るんですけど、パイの奪い合いになっちゃうんでしょうね。

税理士法人とかよりも株式会社なんとかなんとかの方が、コンサルとして認知されやすいのだろうなって思ってる。税理士という肩書きが付いちゃうと、能力が高くとも「はいはい、税理士さんね」みたいになっちゃうので、コンサルタントという肩書きをつけておいた方がいいのかもしれないね、これからは。

コンサルタントの会社はありでしょうね。

自分1人でやるのも限界がきてるかなと思ってる。小林君とも協力し合ってやるのが1番早いのかもしれない。また「●百万円でどう?」とか言って誘えばいいのかな(笑)

その2へ続きます)

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